(株)Jコミックテラスの中の人

マンガ図書館Zに関する実験や報告をするブログです。

【成人向け】悠宇樹先生の 『スウィート・パーティー』(全1巻)を無料公開しました

私もその末裔なのですが、1989年辺りから、圧倒的なスクリーントーン量でアニメのような画面を見せつける作家群がありました。その技術を初めて成人向け作品に導入したのが悠宇樹先生だ、というのが私の認識です。
というわけで、1990〜91年にかけて執筆された短編を9本集めて、1992年に富士美出版から単行本化された、悠宇樹先生の
 『スウィート・パーティー』(全1巻)を無料公開しました。
 http://r18.j-comi.jp/book/comic/45111



図をご覧下さい*1。ミニスカート美少女の脚ですが、網点トーンの2段影です。
脚の間は一般的な影指定ですが、注目は右足の脛(すね)。白地と影1段目の間に、細い2段目が入っています。これは1980年代に流行ったアニメの影の付け方で、これをスクリーントーンで行うと「真ん中の細い部分(2段目)」が取れやすいため、トーン2段目を1段目の下に入れて保護するのがコツなのです。(笑)
内容は、どれもエロ度が高く丁寧であり、10刷を遙かに超える売り上げだったようです。さすが・・・。

*1:悠宇樹先生 『スウィート・パーティー』 38ページ3コマ目。