Jコミの正式公開(4/12)から、ちょうど1ヶ月が経ちました。
ここまでの状況と、今後の展望をご説明したいと思います。
【 1:掲載作品が結構増えてきた 】
現時点での掲載作品数は、21作品(累計78巻)にのぼり、そろそろ全作品を通読するのは困難な量になってきました。(^^)
今後は、ジャンル分けや作者氏名別、お勧め作品や閲覧ベスト3など、様々な分類で選んでいけるようにする必要があるでしょう。
【 2:作者の収益額が結構多い 】
掲載を始めてから、まだ数日しか経っていない作品ばかりですが、すでに全ての作品の収益が(コミックビューワーだけで)1万円を超えており、10万円超えを達成した作家さんも出ています。平均は、4〜5万円程度でしょうか。
これは、現在の電子出版業界では奇跡的に高い数字と言えるでしょう。今後も推移を見守っていきたいと思います。
【 3:全ての作品をPDF化するべく協議中である(※エロを除く)】
これまでは、「閲覧上位作品のみをPDF化」するとアナウンスしてきましたが、複数作品の広告枠のまとめ売りによって、「全ての作品をPDF化する」方向性で協議を進めています。今のところ、ビュワー掲載後2ヶ月遅れが目標。
ただし、やはりエロ問題がクリアできません。ネット広告をその場その場で取捨選択できるコミックビューワー版と違って、PDF版は「一まとまりの作品」に広告を付けるイメージとなり、一カ所でもエログロがあると、広告が付きにくいのであります。あと、まとめ売りだと安いです。
【 4:浄化計画のフォローが遅れている 】
大変な反響を巻き起こした「違法絶版マンガファイル浄化計画」ですが、アップロードされたファイルが現在どのような進行状況にあるのか、UP主にお知らせ出来なくなっています。徐々に報告はしているのですが、実は赤松本人がチマチマやっているので・・・orz
【 5:Jコミを応援してくれるフェロー(仲間)が40名参入 】
セリフ入力などを始め、Jコミの今後を考えてくれるネット上の仲間、Jコミ・フェローが揃いつつあります。すでにオフ会も行い、総勢20名で議論を行いました。
★ コミックビューワーver3「アルヌール」の展望
3月10日の実験開始以来、震災で一時開発が停止しておりましたが、
- 大画面化(4/19)
- セリフ検索(4/26)
- ページキャッシュによる高速化
などを行い、そこそこ使えるビュワーになったかと思います。
なぜJコミが「フラッシュ」や「アプリ」を使用しないかと申しますと、
- フラッシュは、使用できないモバイル機種がある
- アプリは、海外の価値観による検閲で、予期せぬ一斉削除がありうる
からです。
その点、ブラウザ上で動くJavaScript製であれば、大概の機種で動く上に、事実上検閲がありません。(※児童ポルノを除く)
【 今後のアルヌールの改善点 】
- 「その作者の新刊が買える」という自動アフィリエイト作成機能を開発中です。紹介料4%も作者に入るので、事実上 印税が14%に増えます。
- 翻訳が自動化されていないので、まだ海外からは読まれていません。
- 今のところ、コメント機能が無意味な感じです。
- セリフの音声読み上げ機能の実験が遅れています。