(株)Jコミックテラスの中の人

マンガ図書館Zに関する実験や報告をするブログです。

(28) 「ムラサメ」への切り替えによる、作家の待遇変更について

Jコミ収録作品の、新型コミックビューワーV4「ムラサメ」への切り替えは、ほぼ完了しました!
大したバグも無かったようで、V3に比べて超高速なムラサメは、なかなか評判が良いです。(特に、スペースキーを押すだけでページをめくれる点とか。)

スマートフォンでも、操作性は非常に改善されています。広告ページを通過するときだけ、ページ先読みのため数秒モタつくのですが、それ以外ではどんどんページをめくっていくことが出来ますよ。iPhoneAndroidの方もぜひ試してみて下さいね。



・・・ところで、今まで巻中広告は、グーグル様1社で統一されておりました。すると、どうしても同じ広告が何度も出やすくなるため、クリック率も頭打ち。そこで今回からは広告配信会社を3社に増やし、広告バリエーションを豊かにして、興味を持った読者のクリックをうながしています。

レクタングル広告A同B、そして縦型広告は、それぞれ広告配信会社が異なっています。(ちなみに、V3で全ページに存在した下部広告は、クリック率が非常に低いため、廃止されました。)


・・・様々な仕様変更により、作家の皆様への待遇も、若干変わってまいります。



【 広告収益額が、すぐには分からなくなった 】

今までは、私が作家の皆さんに、ツイッターDMメールで、

【速報】 こんにちは、Jコミ赤松です。『(作品名)○○○○○』は、初動24時間で ¥11,287 の収益を上げました。余裕で1万円超えです! さすがですね。(^^)

・・・などという速報を、作家さん一人一人にお送りしていました。週刊作家のやることではない気もしますが(笑)、これはこれで結構エキサイティングだと好評だったのです。
しかし、広告配信会社が3社に増えたため(もうすぐ4社目も入ります)、広告の収益額がすぐには分からなくなってしまいました。orz
また今までは、例えば8月3日辺りには「7月の収益」を作家さんに振り込んでいたのですが(※業界最速)、今後は次の月末まで待っていただかなくてはなりません。各配信会社ごとに集計し、一度に配分する必要があるからです。



アフィリエイト制度の変更 】
「絶版マンガを読んで、その作家さんに興味が出た新規読者さんへ、スムーズに新刊を紹介できる」として大評判の、Jコミが誇る「巻末アフィリエイト機能(自動作成)」
もともとの印税10%に加えて、アマゾンの紹介料4%も作者に還元するため、事実上印税が14%に増えるという画期的なシステムです。

今までは、私が作家さんに「アマゾンのアソシエイトID*1を持っておられますか?」と直接きいて、

  • 持っていた場合・・・ID名を教えてもらい、Jコミサイト内にアフィリエイトコーナーを作成。そのURLを作家さんに伝えて、あらかじめアマゾンでJコミサイトをアフィ登録しておいてもらう。
  • 持っていなかった場合・・・まずIDを取ってもらう。無理そうだったら、やり方を解説する。それでも駄目だったら、代行して取得する。

という手間をかけていました。
どちらにしろ、かなり面倒かつ複雑で、作家さんもイライラ。Jコミ側も非常に大変でした。orz
そこで、今後はアフィリエイトJコミが一括して管理し、作家さんの収益に(アマゾンチケットではなく現金で)上乗せして分配することにします。(もちろんJコミの取り分は0%です。)



【 キー操作について 】

今回から、「スペースキー」によってページがめくれるようになりました。
・・・しかし、これによって、広告のクリック率が下がる可能性があります。(マウスを使わなくなるからです)
ところが、「利便性が上がると読者が増えて、合計クリック数は上がるかもしれない」という広告配信会社からの指摘もあるのです。この辺については、まずはデータを取ってから判断したいと考えておりますので、まずは1ヶ月程度お待ち下さい。m(_ _)m



Jコミ掲載作家の皆様へこれらの変更点につきましては、7月分の振り込み報告メールにて正式に報告させて頂きます。

*1:アフィリエイトを作る時に使用するID。普通のアマゾンIDとは全く異なる。