この「広告入り漫画ファイル」は、漫画家が考えただけあって、作家にとって非常に好都合なシステムとなっています。
・・・・何か、反感を買いそうなくらい都合が良いですね。(笑)
■ 広告主にも有利
では、「広告を出す企業側」すなわち広告主にとってはどうでしょうか。
・・・実は、これまた非常に好都合なシステムなのです。
(1) 延々とコピーされ続け、延々と保有される広告
この広告は、非常に長い間、広告として機能し続けます。
漫画ファンにとって、好きな漫画は「コレクション対象」ですから、捨てられることは(特に電子書籍の場合は)少ないです。それどころかDRMがかかっていないため、お友達にコピーされ、そのまたお友達にコピーされ・・・・広告がどんどん増え続けていきます。
これは、従来のネット広告ではあり得なかった特徴の一つです。
PDF形式は非常に一般性がありますし、おそらく十数年後もちゃんと閲覧することが可能。
つまり、かかる広告費用を掲載時間で割ると、恐るべき安さになります。(笑)
これが、 Jコミの「無限(?)インプレッション(閲覧回数)」システムだッ!!
(2)短期間のキャンペーン広告は、「オンライン漫画ビュワー」で
Jコミの公式サイトには、「広告入り漫画ファイル」をダウンロードする機能の他に、ダウンロードしなくてもオンラインで読める「漫画ビュワー」が設置されています。
こちらは始終、ネットに接続していなければなりませんが、当然「広告ページ」も存在し、PDF版と違って広告内容を随時変更することが出来ます。
短期間のキャンペーンなど、長々掲載されては困るタイプの広告は、こちらを利用していただければ便利かと思います。
(3)広告ページでの立ち止まり率、クリック率が高い
漫画は、TVアニメや映画などと違い、読み進める速度が読者によって大きく異なっています。
これは広告にも適用され、例えばTVの15秒CMは、誰が見ても15秒で通過してしまいますが・・・・
しかし、「広告入り漫画ファイル」内の広告は、
「興味があって、商品を詳しく見たければ、ずっと手を止めることができる」
のです。
もちろん、逆に商品に興味が無ければパラパラめくれます。TVのCMでは、どちらもそうは行きません。(録画すれば別ですが)
つまり、広告に興味のある人がいれば、より良い確率で捕まえることが出来るのです。
・・・なお、これはβテストの実験待ちですが、恐らく「単純なクリック率」だけでも、他のネット広告より高めの数字が出ると言われております。
(4)一般的なバナー広告より、はるかに面積が広い
Jコミの規格では、「高解像度PDF版(A4/100dpi)」と「軽量版PDF (A5/72dpi)」が用意されており、前者は
という広さを誇ります。この広さは、ほとんど企業サイトのTOPページが丸ごと入る大きさです。PDFなので、色々な場所にクリックボタンを用意できますから、企業公式サイトの再現まで可能かもしれません。
・・・・・他にも、
・セリフやタイトル、タグ等と関連性のある商品を、例えば楽天から購入できるようにする。
(漫画ファイルは画像の集まりですが、セリフをPDFの「透明テキスト」*1にしておけば、広告とのマッチングや、買い物に利用することが出来ます。)
など、様々なアイデアが出ています。
日本の電子書籍市場は、実はそのほとんどが「漫画」で占められています。
だから、電子書籍に広告を入れるとしたら、まず「漫画」を考えるべきなのです。
さて、いかがでしょうか。
もし、この「広告入り漫画ファイル」の広告枠に興味の出てきた企業様がいらっしゃいましたら、今後の調査のため、ぜひ「興味がある」旨をメールして頂けませんか?
広告代理店的な立場の企業様も、お願いいたします。
メールアドレスは、以下の通りです。(赤松の個人メールとは別になっております)
media-support@j-comi.jp
*1:テキスト文字を、見えない色で画像の上に重ね合わせ、文字列検索などに対応させる技術